
ABOUT
amis amants、最後のアルバム。
約2年ぶりとなるミニアルバム。
本作をもって、amis amantsは無期限活動休止に入る。
主宰こまじより
出会いは高校の軽音部だった。
同じ学年で、音を鳴らしていた彼らのことを、私はいちばん近くで見てきた。
本格活動初期、彼らをプロデュースしたいという気持ちからレーベルを立ち上げ、
アコースティックライブではカホンを叩いてドラム代わりを務めた。
気づけばメンバーが増え、バンドが増え、kubiswara'zは20人規模のチームになっていた。
ドラマーが加入し、レーベル主催のライブイベントを企画した。
コロナ禍もあった。仲間内での衝突もあった。
それでも野外ライブを成功させ、グッズをつくり、撮影をして……。
あの頃の、20代前半からの青春が、この作品の底には確かに流れている。
20歳から28歳になる今日まで、私はバンドメンバーではなかったけれど、
彼らそれぞれの一番の友人であろうとしてきたし、
amis amantsの一番のファンであると自負している。
だから正直、寂しい。
でも同時に——彼らそれぞれが自分の人生を歩もうとしていることへの、どうしようもない応援の気持ちもある。
そして私自身が今こうしてクリエイティブな活動の場を主宰し続けているのは、間違いなく彼らと共に駆け抜けたあの時間があったからだ。
その感謝は、言葉にならないまま届いてほしいと思っている。
「一区切り」という言葉が一番近い。
もともと活発な頻度で動くバンドではなかったから、ふらっとまた何か作ってくれたり、どこかでまたライブしてくれたりするかもしれない——
そんな期待と儚さが、入り混じっている。
楽曲について
01. 逃避行
実はバンド初期からある、はるや作曲のあの頃の青い曲。
「ああ終わらない夏の続きみたいだね」
——この一節が、このアルバム全体の感触をそのまま言い当てている気がした。
声にならないまま届いてほしいという祈り、特別なことは何も要らないという切実さ、それでも「眠れないまま夜を飛び出そう」という衝動。
蜃気楼のように揺れながら、どこか遠くへ逃げてしまいたいあの夜の温度が、この曲の中にある。
02. 黒い月
「十五夜は罪人が増える」
という言葉から始まる、彼ららしい暗さと美しさが同居した一曲。
月というモチーフに、孤独と依存と問いかけが絡まっていく。
「静寂だけが頷いた」——という感覚。
誰にも答えてもらえないまま流れていく時間の質感が、研ぎ澄まされた言葉で描かれている。
03. 諸々
アルバムの締めくくりに置かれた「諸々」は、この作品全体に漂う未練と諦念の共存を最も正直に体現している。
「君の言ってた大人にはなれそうもないな」
その言葉は、彼ら自身のことでもあるし、私たちが共に過ごしてきたこの時間のことでもあるように聴こえる。
「0から始めよう」
という結末は、終わりではなく、"諸々"の始まりへつながる静かな宣言だ。
アルバムタイトル 「REVOIR」 は、フランス語で「再び会う」を意味する。
別れの言葉であり、再会の予感でもある。
この3曲は、聴く人それぞれが amis amants との間に持つ距離感や思い出の形によって、まったく違う色に染まると思う。
それぞれの形で、大切にしてもらえたら嬉しい。
amis amants な みんなへ。
本当にありがとう。また、どこかで。
kubiswara'z 主宰 こまじ

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